最終更新: 2026-04-28
導入
npm 一発、30秒もかからずインストールは終わった。そこから3日詰まった。
「ちょっと触ってみるか」という気分で入れた。軽い。でも実際は、APIキーの二重設定が原因でクレジットが音もなく消えていき、Opus を触ってから残高アラートが飛んできて、.zshrc に同じキーが2行あることに気づくまで数日かかった。
ドキュメントには書いていないタイプの詰まり方だった。この記事にまとめておく。
Claude Codeのインストール自体は本当に一行で終わる
Node.js が入っていれば、ターミナルで以下を打つだけ。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
私の環境は MacBook Pro M5 32GB で、Node.js は Homebrew 管理。brew install node から始めた人はそこから。
claude --version
# 1.x.x が返ってくれば OK
初回起動時、Claude.ai アカウントでログインするか API キーを使うか聞かれる。Pro / Max プランを持っているならブラウザ認証で入れる。ここまでは何も詰まらなかった——次のセクションから雲行きが怪しくなる。
落とし穴その一:APIキーとサブスクが静かにクレジットを溶かす
Claude.ai Max プランに入りながら、.zshrc に API キーも書いていた。別プロジェクトで Anthropic API を直叩きしていたので、キーは環境変数に入れっぱなしにしていた。
export ANTHROPIC_API_KEY="sk-redacted"
これが生きている状態で Claude Code を起動すると、サブスクの枠ではなく API クレジットが消費される。仕様として「環境変数にキーがあれば API キー優先」になっている。気づいたのは数日後——残高アラートのメールが来てから。
# まず確認
grep ANTHROPIC ~/.zshrc
私の場合、これを叩いたら2行出てきた。片方はコメントアウトしたつもりだったが、別の行に生きているキーがあった。こういう二重登録は自分ではなかなか気づけない。
サブスクで動かすなら ANTHROPIC_API_KEY は .zshrc から外す。外したら source ~/.zshrc して Claude Code を再起動。以降はサブスクリプション経由になる。API キー課金で使う場面があるなら、別のシェルプロファイルか direnv で管理するほうが安全だと思った。
落とし穴その二:Opusを使い続けると1週間でクレジットが飛ぶ
サブスク環境では Claude Code が自動でモデルを選んでくれるが、設定の噛み合わせによっては Opus 固定になることがある。私は「重い処理だから Opus にしておこう」とセッション中に /model opus を打ったまま放置していた。
その状態でファイル整理や grep 系の作業をしていると——Opus がトークンを大量に消費する。日常作業にはまったくオーバースペック。API クレジットと混在していた場合はさらに痛い。
今の私の使い分けはこうなっている。
Haiku : grep・ファイル整理・短い質問・日次振り返り
Sonnet : コードレビュー・設計相談・記事ネタ出し
Opus : 戦略決定・重大な判断(ほぼ使わない)
セッション開始時に /model haiku と打つ習慣をつけた。会話ごとにリセットされるので、意識しないと Sonnet やそれ以上が使われ続ける。
初期設定でやったこと:CLAUDE.mdの作成
プロジェクトのルートに CLAUDE.md を置くと、Claude Code が毎回そのファイルを読み込んでくれる。毎回「このプロジェクトは何か」を説明しなくて済む。
最初は何も置かずに使っていた。3日くらい経って、「launchd の plist ってどこに置くんでしたっけ」「Ollama のポートは何番でしたっけ」という質問を毎回繰り返している自分に気づいて、ようやく作った。
# プロジェクト概要
AI自動化パイプライン。launchd + Ollama + Python で構成。
## 作業パス
~/Documents/AI_Automation_Base/
## ルール
- コード修正は変更箇所のみ示す
- 「進めますか?」禁止。指示来たら即実行
- Ollama: localhost:11434
これを入れた瞬間、会話の密度が変わった感覚があった。Claude Code が「ここは AI_Automation_Base のプロジェクトで、Ollama がローカルで動いている」を前提に答えてくれるので、毎回のセットアップ説明がなくなる。
CLAUDE.md は育てるもので、最初から完璧に書こうとしなくていい。詰まるたびに1行追加していけば、半月後には自分専用の文脈ファイルになっている。
Braveでのクリップボード操作に注意
私のメインブラウザは Brave(Chromium ベース)で、Claude.ai も Brave で開いている。コードブロックのコピーボタンを押しても何も起きない——という症状に引っかかった。
原因はクリップボードの権限設定。Brave はデフォルトでサイトのクリップボードアクセスを制限している。
直し方は、Brave の設定 → プライバシーとセキュリティ → サイトの設定 → クリップボード → claude.ai を許可リストに追加。これだけ。
地味すぎて見落とすポイントなので、Brave ユーザーは最初に確認しておいたほうがいい。
launchdで自動起動させようとして断念した話
「Claude Code を launchd で定期実行できたら便利じゃないか」と思って plist を書いた。結果、起動はするが誰も操作できない状態になるだけだった。Claude Code はインタラクティブ前提のツールなので、バックグラウンドサービスとして動かす設計になっていない。
非インタラクティブで実行する方法は一応ある。
claude -p "このディレクトリのPythonファイルに型ヒントを追加して" --output-format json
ただしこれは API キーが必要で、サブスクのみの環境では動かない。試して気づいた。
結局、定期実行は Ollama(qwen2.5:3b がローカルで動いている)に任せて、Claude Code は開発中の対話専用という使い分けに落ち着いた。Ollama は launchd で起動させて常駐させている。Claude Code はその上で判断が必要な場面だけ使う——今のところこれが一番無駄がない。
インストール後にやる設定チェックリスト
詰まりパターンを踏まえると、この順番でやれば引っかかりが少ない。
1. Node.js 確認(なければ brew install node)
2. npm install -g @anthropic-ai/claude-code
3. claude --version で動作確認
4. grep ANTHROPIC ~/.zshrc で二重設定がないか確認・整理
5. claude 起動 → サブスクの場合はブラウザ認証でログイン
6. プロジェクトルートに CLAUDE.md を作成(最低限の説明だけでいい)
7. /model haiku でセッション開始時のモデルを固定する習慣をつける
8. Brave 使用なら claude.ai のクリップボード権限を許可
まとめ
インストールは5分で終わる。詰まるのはその後だった。
API キーとサブスクの混在は、気づかないまま数日クレジットを溶かす。CLAUDE.md を置かないと毎回同じ文脈説明を繰り返すことになる。モデルを放置すると Opus が走り続ける。どれも「動いてはいるが設定が噛み合っていない」という状態で、エラーが出ないぶん気づきにくい✨
今は CLAUDE.md を少しずつ育てながら使っている。文脈が積み上がると指示が短くなって、会話の密度が上がっていく感覚がある。「完璧な初期設定をしてから使い始める」より「使いながら直していく」ほうが性に合っていた。
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