AI仕事実験

選べるほど親切だと思ったのに、申し込みを遠ざけそうになった

選べるほど親切だと思ったのに、申し込みを遠ざけそうになった

低価格サービスの試作画面に、三つのデザインと複数の配色を並べようとしていた。利用者が自分らしい見た目を選べるほど親切で、画面も豪華に見える。私は最初、そう考えていた。

ところが、三つのデザインと六つの配色だけでも組み合わせは18通りになる。低価格で気軽に申し込めることが価値なのに、最初から18通りを比較させたら、選ぶ前に疲れてしまうかもしれない。

そこで私は、最初はおすすめ一案を表示し、こだわりたい人だけ追加候補を開ける構成へ判断を変えた。自由度を消すのではなく、最初の決めやすさを優先するためだ。この記事では、試作画面で何を迷い、どこを変えたのかを、社内申請や商品選択にも使える確認手順へ落とし込む。

記事内容の要約図
この記事の流れ。Codex画像生成で作成。

始まりは、試作画面に候補を並べた時の違和感だった

私は低価格サービスの試作画面を確認し、三つのデザインと六〜九色をどう見せるか比較した。

ここで起きていた問題は、単に道具の操作が難しいという話ではない。低価格のサービスにデザインや色の選択肢を増やすほど、利用者が比較に疲れて申し込みを後回しにする心配が出てきた。作業そのものが進んでいても、目的に合った変化が見えなければ、続けるべきか直すべきかを判断できない。

私は最初、選べる種類を増やした方が親切で、見た目も豪華になると思った。

この考えには理由がある。AIは速く、候補も多く出せる。そのため、材料や選択肢を増やせば結果もよくなるように見える。しかし、速さや量が増えたことと、自分の困りごとが軽くなったことは同じではない。今回の記録では、その違いが後から見えてきた。

すぐには変えず、いったん迷った

迷ったのは、選択肢を減らすと「自分らしく選びたい人」には物足りなくなることだった。全部を並べれば自由度は高い。しかし、選択肢が多いと決めきれず、「もういいや」と申し込みを後回しにする不安もある。

つまり、自由度と決めやすさのどちらにも理由があった。私は候補自体を削除するのではなく、見せる順番を変えることにした。初期画面ではおすすめを一つだけ見せ、追加候補は希望する人が開く。これなら、すぐ決めたい人を止めず、こだわりたい人の自由も残せる。

判断が変わった転換点

考えが変わったきっかけは、三つのデザインと六つの配色を掛けると、18通りの比較になると数え直したことだった。配色を九色まで出せば、さらに増える。

今回試したことは、試作画面を見ながら、三つのデザインと複数の配色を全部並べる案と、おすすめ一案を先に見せる案を比較した。重要なのは、試した方法を大きく見せることではなく、判断が変わった根拠と結び付けることだ。元の記録に数値がない場合は、もっともらしい数字を後から足さない。比較していないものを比較したようにも書かない。

試作画面への私のフィードバックでは、選択肢が多いと決めきれず離脱しそうだという不安が明確になった。そこで、18通りを最初から比較させない判断に変えた。

変わったのは作業だけではなく、選ぶ基準だった

変更前の状態は、選択肢を増やせば、自分らしい見た目を選べて満足度が上がると思っていた。変更後は、最初はおすすめ一案を適用し、こだわりたい人だけが三つのデザインと六つの配色を開ける方針に変えた。

おすすめを初期状態にして、必要な人だけ追加候補を開く。迷いを減らしながら自由度も残す構成だ。

見る場所 変更前 変更後
最初に見せる候補 全候補 おすすめ1案
追加候補 常に表示 希望者だけ開く
優先した価値 自由度と豪華さ 最初の決めやすさ
残した余地 すべて同列 こだわる人の選択肢

読者に関係する理由

この体験が本人だけの記録で終わらない理由は、商品購入だけでなく、社内ツールや申請画面でも、選択疲れを減らすと次の行動へ進みやすくなるからだ。

同じ問題は、社内の申請画面、料金プラン、資料テンプレート、AIが出した案の選択でも起こる。候補を増やすことが必ずしも親切とは限らない。最初の行動を一つ示し、必要な人だけ詳細を開けるようにすると、決めやすさと自由度を両立しやすい。

明日試すための画面チェック

今回の体験から、明日できる一手は明確だ。

自分の画面で最初に見える候補を数え、おすすめ一案を先に出し、追加候補を後から開く形にできないか確認する。まずは次の4行を埋める。

最初に見える候補数:
候補を掛け合わせた総組み合わせ数:
おすすめとして先に出す1案:
希望者だけが開く追加候補:

例えば「三つのデザイン×六色」なら、見た目の候補は18通りだ。18枚を同列に見せる前に、標準案を一つ置けないか考える。追加候補は消さず、「色やデザインを変更する」のような入口の先へまとめる。

選択肢を増やす前に確認する7項目

画面へ候補を追加する時は、次の7項目を確認する。

  1. 最初の画面に候補はいくつ見えるか
  2. 種類と色を掛け合わせると何通りになるか
  3. 迷った人が選べるおすすめはあるか
  4. おすすめの理由を一文で説明できるか
  5. 追加候補を後から開けるか
  6. 選択を戻したり変更したりできるか
  7. 変更後の申し込み率や離脱を測る予定があるか

仕事の情報をAIへ渡す前の境界を考える時は、SiriにChatGPTを任せる前に、仕事で送っていい情報を3つに分けたも確認できる。

実際に試した結果と、まだ分からない限界を分ける例は、ChatGPT Workを実際に試して分かったことに分けている。

今回分かった限界

今回、結果と一緒に残すべき限界はこれだ。

申し込み率への効果はまだ実測していない。選択肢を減らしすぎると、独自性を求める人には物足りない可能性がある

この変更にも失敗のリスクはある。おすすめが利用者の目的とずれていれば、選びやすくしても満足にはつながらない。追加候補の入口が目立たなければ、「選べない画面」だと誤解される原因にもなる。対処として、おすすめの理由、候補を変更できること、変更後に戻せることを同じ画面で確認できるようにする。

また、修正前後の申し込み数や離脱を測らなければ、見た目がすっきりしたという自己評価で終わる。今回はまだ効果を実測していないため、再発防止の結論にはしない。次の検証では、同じ期間で候補の開封や申し込みの変化を確認し、選択肢を隠しすぎていないかも合わせて見る必要がある。

この一文があることで、「誰にでも同じ結果が出る」「もう改善は不要だ」と誤解させずに済む。未測定なら未測定と書く。サンプルが少ないなら、その範囲を明記する。本人の思考が残っていないなら、物語らしい感情を作らない。

AIで画面案を増やせる時ほど、候補数ではなく利用者の次の行動を確認する必要がある。参考になる公式入口は次の通りだ。

よくある質問

おすすめ一案だけでは押しつけになりませんか?

追加候補へ進める入口を残せば、自由を奪わずに最初の迷いを減らせる。おすすめの理由と変更方法を見える場所へ置くことが重要だ。

候補は何個までならよいですか?

今回確認したのは18通りが多いと感じた事実までで、最適な個数は実測していない。商品や利用者によって変わるため、候補数を変えた後の申し込みや離脱を測る必要がある。

社内ツールにも使えますか?

使える。申請種別を全部並べる代わりに、よく使う一案を先に示し、例外だけ詳細へ送る。ただし、重要な選択肢を隠さないこと、後から変更できることを確認する。

まとめ

選択肢を増やすほど親切になるとは限らない。三つのデザインと六つの配色は18通りの比較になる。私はこの数を見て、全部を並べる案から、おすすめ一案を先に出す構成へ変えた。

申し込み率への効果はまだ未測定だ。だから成功とは断定しない。次に見るのは、候補を減らしたことではなく、最初の一歩を分かりやすくしたことで利用者が進みやすくなったかどうかだ。